入居者のために奮闘する職員

特別養護老人ホームは、終の棲家と称されることがあります。
認知症でも自立して生活できる人が入所するグループホームとは異なり、特別養護老人ホームには要介護度の重い人や寝たきりの人などが多く入所しています。
そのため、職員と入所者や、入所者同士のコミュニケーションが取りにくい場合が多く、どうしても暗い雰囲気になりがちになる問題点があげられます。

意思の疎通が難しいと、入所者が何を望んでいるのか、体調が良いのか悪いのかなど、なかなか理解できずに職員のストレスも溜まりがちになります。
排せつ介助や食事介助などの仕事も多いため、職員の仕事量はかなり多くなり、忙しさのあまりコミュニケーションまで気が回らない現実もあります。
そのことが、大きな事故や入所者の健康にも関わる恐れがあるため、特別養護老人ホームでは様々な改善策が提案され試行されています。

認知症が進んでいる人や食が細くなっている人は、食事に興味が持てなくなり、あまり食べなくなることがあります。
食事をしなくなると体力が落ち、口やのどの機能も衰えるので嚥下障害になる恐れがあります。
そのようなことを防ぐために、クリスマスやお正月など季節感のある食事を工夫して食に興味を持ってもらう試みをしている施設もあります。
季節感のあるイベントは、雰囲気改善にとても大切です。
また、利用者ノートを目につくところに置いておき、自分では書くのが難しい入所者の代わりに、職員が気付いたことを小さいことでもメモするようにしている施設もあります。
利用者ノートは、職員間で問題を共有するのにも役立ちます。
このように職員は入居者のために様々な工夫を凝らして奮闘しているのです。